別の記事で、リスニングパワーは日本語に無い音で、英語にある音を聞き取れるようにレッスンをする教材だということをお話したのですが
その中の1つ「日本語に無い母音の音」について少し説明させていただきます。
日本語の母音 は「あいうえお」の5種類 しかないことはご存知かと思いますが、英語は母音がいくつあると思いますか?
なんと・・・16個以上・・・です。
以上と書いたのは、言語学者によって見解が違うようで、16個と言う人もいれば、それ以上あるという人もいるからです。
とりあえず、16個あると言うことにしてみても、私達が普段接していない音がたくさんあることは確かです。
しかもそれプラス子音も24個あるので、けっこうキツイですよね。
日本人には「あ」と聞こえる音だけでも英語には5つあるわけですから、それらをちゃんと聞き分けることが出来ないと、いつまでたってもリスニングはおぼつきません。
理論上はマグネット効果と言う効果により違う5つの音全てを日本語の「あ」に置き換えてしまうことになっていますので、これらの音を「聞き分ける」 ことができないとリスニングはなかなか上達しないことは簡単に想像できます。
英語ネイティブにしてみれば、それら5つの「あ」の音は、全て違う音な訳ですから、聞き分けるという感覚は無いのかもしれませんが、普段日本語しか使っていない私たちが聞き比べて見ると見事に区別できません。
例えば、「あ」に聞こえる音だと、「fast」 と「first」 の違いが分かりにくいことが知られていますが、日本人にはどちらも「ファースト」に聞こえます。
ですが、英語ネイティブには違う音に聞こえて 、もちろん意味も違います。
日本人が聞き分けるのが難しいと言われている最も有名な音が「work」と「walk」など OR AL の発音なのは誰でも知っていますよね!!
聞き分けることが出来なくても前後の文脈から予想することは可能なので問題ないという人もいますが、1文中に3つも4つも聞き分けられない音があったとしたら、文脈も何もあったもんではありません。
もっと言えば、一言二言で済んでしまうような、例えば命令形の言葉だったとしたら、単語単位で聞き分けるスキルが身についていないと「働け」、「歩け」どちらなのかが分かりません。
メジャーリ―グに行った投手が、キャッチャーに「ファースト」と言われ「fast」 と「first」どちらか分からず、ファーストに投げろと言う意味なのか早くしろと言う意味なのか迷ってしまったと言うのは有名な話です。
前置きが長くなりましたが、リスニングパワーは、この「音の聞き分け」に関して、しつこいぐらい繰り返す 教材です。
おそらく、日本人には「英語の音の聞き分けが大切」だということを知っているからでしょう。
スコットペリーさんは日本人のための発音矯正の第一人者だと言われている方なので、日本人が音の聞き分けが苦手だと言うデータがあるはずです。
リスニングパワーは、「ih」 と「ii」 、「Ah」 と「Uh」 など日本人が苦手としている母音を聞き分けるレッスンが充実しています。
※すべての音のレッスンがある訳ではなく、日本人が苦手な音に絞っているみたいです。
ただもうちょっとボリュームが欲しかった。