動詞と前置詞の結びつき

atと相性のよい動詞

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120.atと相性のよい動詞

前回のtoに続き、前置詞と相性のよい動詞を勉強していってます。

ただし、この動詞には必ずこれ、というわけではなく、使う前置詞によってニュアンスや意味合いが変わるので「よく使われる動詞+前置詞の組み合わせ」という覚え方をしてくださいね。

さて、今度は動詞+atです。

前置詞atの基本イメージは、「ピンポイント」で、ある一点を示すイメージでしたね。

なので、「ある一点をターゲットにする」ような動詞と結びつきます。では、いろいろ見ていきましょう。

look、stare

これは基本のatでも説明しましたね。

Look at the window.
(窓を見てください)

「見る」と訳される単語には他に「see」がありますが、lookとの違いは

look「意識してある場所(モノ)を見る」

see「自然と目に入ってくる」

のような意味の違いがあります。

listenとhearの違いに似ていますね。

また、lookを名詞として使ってtake a look at / have a look atという使い方もします。

She take a look at her boyfriend.
(彼女は彼氏を見た)

lookは「見る」という意味ではatと使われることが非常に多いですが、ほかにも

look into(調べる、覗き込む)
look about(ぐるりと見回す)
look back(振り返る)

などさまざまな前置詞と結びつきます。

stare(じっと見つめる)、glance(ちらっと見る)

対象となる一点を「見る」系の動詞はatと非常に相性が良いです。

She stare at the picture painted by Renoir.
(彼女はルノワールの絵をじっと見つめた)

John glanced at her.
(ジョンは彼女をちらっと見た)

laugh(笑う)

laughは自動詞ですので、ピンポイントで笑いの対象を示すとき、atと結びつきます。

Don’t laugh at me!
(笑わないでよ!)

純粋に笑う場合にも使われますが、対象を示すatがつくと誰かを指差して笑うイメージになるので「嘲笑」のようなニュアンスを表現する場合もあります。

ピンポイントではなく、何かのエピソードなどで笑うときはlaugh aboutが使えます。

You’ll be laughing about it someday.
(いつか笑い話になるよ)

shout at/to  throw at/to

shout(怒鳴る、叫ぶ、大声で話す)、throw(投げる)もピンポイントで対象があることの多い動詞ですね。atと非常に相性が良いです。

ですがこの2つはtoとも一緒に使われることが多いです。

前置詞のイメージの違いにより、ニュアンスの違いがありますので見てみましょう。

shout at

He got very angry and shouted at her.
(彼はとても怒って彼女に怒鳴った)

shout atは、対象がピンポイントであるイメージから、「怒って怒鳴る」意味合いに使われます。

shout to

She shouted to her child from the other side of the street.
(彼女は道路の反対側から子供に大きな声で話した)

一方、shout toは受け手に到着するイメージから、怒鳴るというよりは、「相手に聞こえるように大声で話す」というニュアンスになります。

throw at

She throw the ball at the target.
(彼女は狙いを定めてボールを投げた)

throw atの場合は、1点、ピンポイントのイメージから、何かのターゲットに当てるために投げる、というニュアンスになります。

throw to

He throw the key to her.
(彼は鍵を彼女に投げた)

一方toを使うと、受け手に到着するイメージから、「相手に受けてもらうことを想定して」相手に投げるイメージになります。

前置詞によってこれだけニュアンスが変わるのです。

前置詞の持つ意味の重要性が分かっていただけるかなと思います。

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