前置詞

そっちの方向を表す前置詞 for

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106.そっちの方向を表す前置詞 for

さて、toを勉強したので次はforです。

forの基本イメージは「そっちの方向へ向かって」です。

toは「目標に到達する」イメージでしたね。

toもforもある方向に向かうんですが、なんというか、forのほうがゆるいというかゾーンが広いんですね。

気持ちは目標のほうにあるけれども、到達するかどうかはこだわっていない、ような感じです。

では、まず基本的な使い方を見てみましょう。

I went to Osaka.
(私は大阪に行った)

I left for Osaka.
(私は大阪に旅立った)

toとの比較で見てみましょう。

I left for Osaka.
(私は大阪に旅立った)

forは、大阪のほうに向かった、という意味合いなので、到達したかどうかは明確にされていません。

もしかしたら、気が変わって名古屋で降りて、そのままそこに滞在して結局大阪に行かないこともありえるのです。

ですが

I went to Osaka.
(私は大阪に行った)

は大阪に「到達」した意味を含むので、この場合は絶対に行ってます。

これが大きな違いですね。

もうひとつ、代表的なものに

I gave a book to her.
(私は彼女に本をあげた)

I bought a book for her.
(私は彼女に本を買った)

の違いがあります。

これも最初のものと同じように考えてみましょう。

I gave a book to her.

これは「到達」の意味を含むtoが使われているので、彼女にちゃんと本が渡されています。

一方、

I bought a book for her.

こちらは、彼女のために本を買ったけど、やっぱり自分が読みたくて結局あげずに終わった可能性もあるのです。

気持ちは彼女に向かってるけど、到達したかどうかまでは突っ込まないんですねforは。

This is for you.
(あなたに差し上げます)

プレゼントなどを渡すときに使う言葉ですが、これも方向を表すforの代表格です。

I’m looking for him.
(私は彼を探しています)

これもforの代表格ですね。気持ちは彼に向いていて、探しているけれど到達(見つかって)はしていない。

look forは「~を探す」の熟語で覚えたと思いますが、forのニュアンスがしかり入っているのです。

search for(捜し求める)
wait for(~を待つ)

なども、到達していないけれどもその方向、というforの意味にフィットしていますね。

forの応用

forの応用では少し、forの意味を広げていきましょう。

目的

気持ちがそちらに向かっている、という意味で「目的」の意味で使われることがあります。

This house is for sale.
(この家は売り出し中です)

for saleで売り出し中、の熟語として覚えた方も多いと思いますが“sale”(売る)に向かっている、という意味で「売り出し中」という意味合いになります。

I go for a walk every day.
(私は毎朝散歩に出ます)

「散歩」はforにふさわしい行為ですね。

どこかを目指していくのではなく、「歩こうかな~」という雰囲気で歩くのが散歩ですよね。

go for a walkも「散歩に行く」と熟語で覚えることが多いですが、こういうニュアンスを含んでいると分かると、覚えやすくなりますね。

価格、交換

引き続き、目的という意味合いでの使い方です。

「何かを得るために、お金を払った」という意味合いで

I paid 100 dollers for this bag.
(私はこのバッグに100ドル払った)

のように使います。

バッグを得るために(目的)、100ドルを払ったのですね。

理由

目的は、行動を引き起こす理由にもなります。ですから、「~が原因で」という意味でで使うこともあります。

For this reason,I can’t accept your offer.
(こういうわけで、あなたの申し出を受けられません)

賛成

ここからさらにもう少し派生します。

Are you for or against this plan?
(この計画に賛成ですか、反対ですか)

forは、ある方向に向かっているという意味から「賛成する」という意味合いにも使います。

逆に反対はagainstという前置詞を使います。(後で詳しく説明します)

期間(範囲)

I’ve lived here for 3years.
(私はここに3年住んでいる)

なんだか、だんだん広がってきてしまいましたね。

forは、ある期間や範囲も表すことができます。

よく使われるのは上の文ですが、これはどう考えれば良いのでしょうか。

ちょっと絵に描いてみましたが、いかがでしょうか?

長い年月の中から、3年だけを切り取ってその方向を対象にしている、というイメージです。

なんとなく分かりますか?

もし、イメージしにくければ、「~年間」はfor、と覚えてしまっても構いません。

ただし期間を表すものは接続詞のwhileや前置詞のduringなどもありますので、そこの用法はしっかり分けて覚えましょう。

紛らわしいものの使い分けも後で説明していきますね。

範囲の絞込み

最後、一番イメージしにくいものを紹介しましょう。

先ほどと同様、「範囲」なのですが、もう少し抽象的なイメージです。

I am responsible for this project.
(私がこのプロジェクトの担当です)

代表的なのが「responsible for(~の責任を負う)」ですが、責任の範囲を示すためにforが使われています。

いかがでしたか?

toよりも範囲が広い分、イメージも広がりが出ていますね。

なんとなくforのイメージがつかめたでしょうか??

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