名詞・代名詞

数えられる名詞「可算名詞」と数えられない名詞「不可算名詞」

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21.数えられる名詞「可算名詞」と数えられない名詞「不可算名詞」

前にも少し説明しましたが、英語では単数(ひとつ)か、複数(2つ以上か)に注意しなければなりません。

日本語では「りんごがあります」と言ったところで、ひとつかふたつか、なんて気にしませんよね。

でも英語では、りんごが「1つ」なのか「2つ以上」なのかによって、単語が変わってしまう のです。

それが一番顕著なのが、ものの名前をあらわす“ 名詞 ”です。

これから数回は、名詞について詳しく説明していきましょう。

日本語と考え方が違うので、よく理解しておきましょう。

◇可算名詞と不可算名詞

りんごやみかんは数えられますが、世の中にはとか空気とか、ひとつ、ふたつと数えられないものもたくさん存在しますよね。

この使い分けも英語を使う上でややこしいもののひとつです。

まず、用語を覚えましょう。

数えられる名詞のことを「可算名詞」

数えられない名詞のことを「不可算名詞」といいます。

さて、では可算名詞の説明です。

◇可算名詞

可算名詞は、“ 数えられる名詞 ”ですから、えんぴつや机、りんごやみかんなど、分かりやすいモノです。

可算名詞が「ひとつ」の場合は 「ひとつの」という意味を持つ“ a ”をつけて表現します。

a desk(ひとつの机)

名詞の発音が、母音(a,i,u,e,o)で始まる場合は、

aでなく“ an ”をつけます。

そのほうが言いやすいからです。(実際、言ってみると良いと思います。)

× a apple

 an apple

可算名詞が「ふたつ以上」の場合は名詞に複数形“ s ”をつけて表現します。

desks(机が複数)

ふたつ以上のものがあって、いくつかを示したい場合は、その前に数を明記します。

two desks(机が2つ)

たいていの名詞は、名詞に「s」をつければよいのですが、単語によっては違う作り方のものがありますので紹介しておきます。

数をこなせば感覚で分かってくるのですが、最初は覚えましょう。

名詞の変化の仕方

条件 作り方
語尾が子音+y yをiに変えてes country→countries
語尾がs,o,x,ch,th,sh esをつける glass→glasses
語尾がf,fe fをvに変えてes knife→knives 

不規則変化

単数 複数
man men
woman women
foot feet
child children

また、単数と複数が同じというものもあります。

単数と複数が同じ形の名詞

★単数では数えられるけれど、だいたい群れで生活している生き物
deer(鹿)
sheep(羊)
fish(魚) 
★ -ese で終わる国民
Japanese(日本人)
Chinese(中国人) 

★単数では数えられるけれど、だいたい群れで生活している生き物

deer(鹿)
sheep(羊)
fish(魚) 

★ -ese で終わる国民

Japanese(日本人)
Chinese(中国人) 

◇不可算名詞

可算名詞に対し、数えられないもの(水っぽいもの、空気、ちぎると数が増えるもの、抽象的なものなど)を不可算名詞といいます。

例をあげるとキリがないのですが、一応概念としていくつかに分けることができます。

fukadan

TOEIC(R)の引っ掛けで出やすいもの : baggage, luggage(荷物), furniture(家具), information(情報), advice(アドバイス), work(作業)など

◇不可算名詞の量をあらわしたいとき

不可算名詞は数えられませんが「量」を表す形容詞と一緒に使えます

some milk(ミルクいくらか)

a lot of money(たくさんのお金)

不可算名詞でも、単位を表す言葉を使うと数えられるようになります。

★飲み物系

a glass of water(コップ1杯の水)

two glasses of milk(コップ2杯の牛乳)

a cup of coffee(コーヒー1杯)

two cups of tea(紅茶1杯)

★食べ物系

a slice of bread(パン1枚)

two pieces of cheese(チーズふた切れ)など

★紙など

a sheet of paper(紙1枚)

★情報など

a piece of information(1つの情報)

◇ちょっとややこしい名詞

★ひとつだけど複数形の名詞

ズボン、めがねなど、「ひとつのものの中にふたつの××」がある場合は、最初から複数形です。

pants(ひとつのパンツに足が2つ)

glasses(ひとつのめがねにレンズが2つ)

scissors(ひとつのはさみに刃物が2つ)

ひとつ、ふたつをあらわすときは「a pair of~、two pairs of~」とあらわします。

a pair of pants

two pairs of glasses

a pair of scissors

★集合名詞

不可算名詞のなかでも、ちょっとややこしいものを紹介しておきます。

同じ種族の人、または集合体を表す語を「集合名詞」といいます。

たとえば“ family ”(家族)“ audience ”(聴衆)などです。

これは考え方によって、単数にも複数にもなります。

たとえば“ family ”をあげてみると。

I have a large family.(うちは大家族です)

家族を「ひとつの集合体」として見る場合は可算名詞です。

「1家族」という単位ですね。

My family are all well.(私の家族はみな元気です)

この場合は「家族の面々」という意味なので、

単語自体は単数形ですが、受ける動詞などは複数扱いになります。

◇注意!

police ”はここであげた集合名詞になりますので、受ける動詞は複数形です。

引っ掛けなどで狙われやすいので注意です!

可算名詞、不可算名詞にしか使えない形容詞などもありますので、後でまた説明します。

そして、やはり英語を使うときには「数の概念」常に念頭に置いておかなければいけません。

こういうのは文化的な違いもあるので、意識するのはなかなか難しいのですが、弱点はやはり試験で狙われやすいので、文を読むときも意識しておきましょう。

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