64.疑問詞“what”の応用
さて、前回は基本的なwhatの使い方を説明しました。
今度は少し高度なwhatの説明です。
疑問形容詞としてのwhat
whatは実は、単体ではなく「ほかの名詞とくっついて」使うことができます。
what color どんな色
what sport どんなスポーツ
what kind of・・・どんな種類の・・・
などです。
このようにwhatが「形容詞の働き」をする場合、「疑問形容詞」と呼ばれることがあります。
ではこの「疑問形容詞としてのwhat」はどう使えばよいでしょうか？
疑問形容詞は「形容詞」ですから、名詞にくっつきます。
What color do you like?
何色が好きですか？
What kind of music do you like?
どんな音楽が好きですか？
What＋名詞で「どんな～」という意味になります。
What color is your bag?
あなたのバッグは何色ですか？
そのWhat＋名詞の役割が何かによって、疑問文の作り方が変わります。
主語になる場合はＡの作り方です。
（ハッピーカラーは何ですか 直訳：何色があなたをハッピーにしますか？）
１．素直に主語を文頭にして「What+名詞のかたまり」を持ってきます。
→What color
２．そのまま動詞をつなげます。
→What color makes you happy?
いかがでしたか？
ちょっとややこしいですが、どんどん文章を作ってみましょう。
これはいろいろ考えながら作るよりも「慣れ」ですよ！！
補語になる場合は、前回説明したＢの作り方です。
１．聞きたいことを文頭に持ってきます
→What color
２．be動詞＋主語を付け加えて完成です。
What color is your bag?
目的語になる場合は、前回説明したＣの作り方
What color do you like?（何色が好きですか？）という文を作るには、
１．通常の疑問文を作る要領で、知りたい部分を「what+名詞」にする。
→Do you like what color?
２．what＋名詞の「かたまりで」前に出す。
→What color do you like?
です。
答え方
ところで、疑問文の作り方はわかったけど、答え方はどうしたらよいの？
よくぞ気づいてくださいました。
答え方に関しては、一応、教科書的な決まりを書いておきますが、実際の会話ではこの限りではありません。
そして、皆さんが目指すTOEICも「絶対に」こういった紋切り型の回答形式は出ず、単語で答えるものが多いので、参考にとどめておいてください。
what is this?
thisやthat、theseやthoseは基本的には「it」「they」で受けます。
it’s a camera.
でも、普通は「A camera.」で済ませます。
TOEICのリスニングでも、質問に対し「単語で返す」のはとても多いですよ。
What color do you like?
この場合は、「私に」聞いているので「私は・・・」で受けます。
I like red.
こういった場合は「Red.」でも通じますが
「I like red.」と言ってあげた方が親切な印象です。
What color makes you happy?
これは、主語を聞いているので、答えるときは主語を答えに、動詞はdoで受けます。
Red does.（redが3単元変化するので）
これもほとんどの場合「does」は省略させて単語で済ませます。
★what番外編
What is your father?
と聞かれたら、なんと答えますか?
Whatは「何」だけの意味ではありますが、人に使う場合は「身分や職業」をあらわすので、「あなたのお父さんの職業は何ですか」と聞かれています。
TOEICで使われるwhat
TOEICではビジネス関連の問題が多いので、下記のような質問が多く出ます。
リスニングでは
What are they discussing?
「彼らは何について議論していますか」
What did the manager say about her report?
「彼女のリポートについてマネージャーは何と言っていた？」
What does Mr.Bon ask about?
「ボン氏は何について訪ねていますか？」
また、パート７長文では、長文を読んだ後の設問で
What is the main purpose of this notice?
「この注意書きの目的は何ですか」
What is indicated about the C.C.company?
「C.C.companyについてどんなことが述べられていますか」
などが出てきます。
また、TOEIC対策の項目で詳しくやりますが、
とにかくここでは
「疑問詞を見たら、何を聞かれているか」
をまず把握できることが目標です！！！
