126.命令文とは?
命令文とは、文字通り相手に向かって「~しなさい」と「命令」する文です。
普通の文と比べてみていきましょう。
・普通の文
You dry your hair after you take a bath .
(あなたはお風呂上りに髪を乾かす)
・命令文
Dry your hair after you take a bath.
(お風呂上りに髪を乾かしなさい)
普通の文と命令文を見比べてみて、何が違うでしょうか?
命令文には「あるもの」が抜けていますね。
そう、「主語」がないのです。
命令文は、いきなり動詞から始まるのが特徴です。
主語は入れません。
このことは、英文を作る上でかなり特殊なことですので、しっかりと覚えて置いてくださいね。
・命令文は「原形」
命令文を作るときの動詞の形は「原形」です。
ですから、「良い子にしていなさい」なんていうとき、つまりbe動詞を使う場合にはどうしたらよいのでしょうか?
普通の文
You are a good boy.(君は良い子だ)
命令文
Be a good boy.(良い子にしなさい)
のように、be動詞が必要な場合、命令文ではbe動詞の原形、つまり「be」を使います。
さて、命令文は「命令」とあるだけに、かなり口調としてはきついニュアンスになることがあります。
家族の会話などくだけたシーンでは使っても問題ありませんが基本的には上から指示するイメージですので、目上の人には使うべきではありません。
ちなみに・・・料理本や電化製品などのマニュアルは、実務文としてシンプルに分かりやすくするために命令文を使っていますが、上から命令しているわけではありません。
◇ちょっと丁寧にするには
さて、命令文はシンプルで使いやすいのですが、上から命令するイメージがあるため、少し丁寧にする言い回しがあります。
はい、日本人ならよく知っている「please」をつける方法ですね。
先ほどの命令文につけてみましょう。
Dry your hair after you take a bath.
pleaseは文頭か文末にくっつけます。
Please dry your hair after you take a bath.
もしくは
Dry your hair after you take a bath,please.
となります。
ですが、いくらpleaseをつけても、もともとが命令文なので、多少丁寧にはなりますが目上の方や上司に使うような言葉ではありません。
とりあえずpleaseをつければものすごく丁寧になると勘違いしている方が多いので注意です。
目上の方などに話す場合は“Could you~?”を使いましょう。
Could you dry your hair after you take a bath?
とすると丁寧なお願い事のニュアンスが出ます。