直接話法と間接話法

直接話法と間接話法

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129.直接話法と間接話法

いよいよ中学の英文法も終わりに近づいてきましたね。

難しいヤマは超えていますので、あともう少し頑張りましょう。

さて、今回は「話法」についてです。

直接話法と間接話法

直接話法は「直接会話文を挿入する文体」
間接話法は「間接的に会話文を挿入する文体」

のことです。

説明するよりも文を見たほうが分かりやすいと思いますのでまずはとにかく例文を見てみましょう。

直接話法

He said,”My girlfriend lives in Tokyo”.
(彼は「僕の彼女は東京に住んでいる」と言った)

間接話法

He said that his girlfriend lived in Tokyo.
(彼は彼の彼女が東京に住んでいると言った)

直接話法はカギカッコをつけて、人が言った言葉をそのまま「直接」伝える文体ですので英語ではせりふの内容を””でくくります。

He said,My girlfriend lives in Tokyo.

直接話法の””の中は、ひとつの文として大文字で始めます。

対して間接話法は、「××が○○と言っていた」と、話し手が内容を「間接的に」伝える文体です。

He said that his girlfriend lived in Tokyo.

直接話法から間接話法への書き換え

さてこの2つの文、内容としては一緒ですよね。ということは、書き換えができるのです。

ではどうするか??順序を追って説明します。

直接話法

He said,”My girlfriend lives in Tokyo”.

1.””を外す

まずはせりふの部分,と””を外してみましょう。

He said My girlfriend lives in Tokyo.

“”を外すときに、,も外してしまいますのでsaidの後に話した内容をつなぐものが必要となります。

こういうときにはthatでつなぎます。

He said that My girlfriend lives in Tokyo.

これが第1ステップです。

2.会話部分の大文字を小文字に

英語の大原則は「文の頭は大文字で始める」でしたね。

直接話法では、会話の内容がそのまま文章なので、””で括って大文字で始めますが、間接話法では、会話の内容をthat以下に従属節として入れ込んでしまうため、大文字ではおかしいのです。

ですので、間接話法に書き換えるときには、会話部分の最初も小文字にします。

He said that my girlfriend lives in Tokyo.

こうなりました。

3.主語をあわせる

直接話法は

He said,”My girlfriend lives in Tokyo”.

「彼」が話した内容をそのまま挿入しているので、会話部分の主語が「My=僕の」ですよね。

ですが、間接話法の場合は、「僕のガールフレンド→彼のガールフレンド」と言い換えなければおかしな文になりますので主語を合わせます。

my → his ですね。

He said that his girlfriend lives in Tokyo.

まで来ました。

4.時制の一致

最後の仕上げに、時制です。

主となる He said の部分の時制は過去ですので、それに続く従属節の部分には「時制の一致」が起こります。

つまり、

lives → lived

にするということですね。

He said that his girlfriend lived in Tokyo.

これで書き換え完成です!

直接話法と間接話法 応用編

直接話法と間接話法の違い、直接話法から間接話法へ書き換えが可能だということは理解できましたか?

今回は、書き換えの応用編です。

直接話法

He said to me, “My girlfriend will live in Tokyo.”
(彼は私に「僕の彼女は東京に住むだろう」と言った)

間接話法

He told me that his girlfriend would live in Tokyo.
(彼は私に、彼の彼女が東京に住むだろうと言った)

前回の基本では、

直接話法

He said,”My girlfriend lives in Tokyo”.
(彼は「僕の彼女は東京に住んでいる」と言った)

間接話法

He said that his girlfriend lived in Tokyo.
(彼は彼の彼女が東京に住んでいると言った)

でしたね。

今回の応用編では、追加で覚えるポイントが2つあります。

1.say to→tell

今回の文は

said to me

told me

となっていることに気づきましたか?

これは、sayという動詞が、「目的語に人を取れない」動詞だからです。

文法的にsay to me that・・という使い方ができないんですね。

ですから代用として人も話した内容も目的語として取れる「tell」に書き換えるのです。

2.will→would

今回の例文では、会話文の中に未来形が入っていますね。

この場合は、時制の一致で未来の助動詞willを過去形にしてwouldに変えます。

間接話法の書き換え応用

1.say to・・・はtell+人に書き換え
2.willなどの助動詞も時制の一致が起こる

can→could
must→had to

直接話法の会話部分に「疑問文」が入っている場合

さて次は、会話部分に疑問文が入っている場合についてです。

直接話法

He said to me, “Are you free on Friday?”
(彼は私に、「あなたは金曜日ひまですか?」と聞いた)

間接話法

He asked me if I was free on Friday.
(彼は私に、私が金曜日にひまかどうか聞いた)

疑問文になることで、少しひねりが必要になってきます。

1.say to →ask

先ほどはsay toをtellに直しましたが、今度は後に疑問文が続くので「say 言った」を「ask 尋ねた」に直します。

askもask+人+節という形が取れる動詞です。

2.ifでつなぐ

平叙文の間接話法ではthat節で会話内容をつなぎましたが、尋ねる場合には「if・・・かどうか」でつなぎます。

asked me if・・・・

となります。

3.疑問文の代名詞を直す

疑問文の部分を、客観的に見た代名詞に変更します。

日本語で考えると分かりやすいと思いますが

彼は私に、「あなたは金曜日ひまですか?」と聞いた

彼は私に、私が金曜日にひまかどうか聞いた

つまり、あなたは・・・?と聞いていますが「私に」聞いているので疑問文の中身は「I」になります。

4.疑問文の語順を直す

会話部分が疑問文の場合は、語順も直します。

are you・・・?

私が聞かれている、時制の一致も起こるので

I was ・・・

になります。

基本の書き換えに加え、これらのことに注意して書き換えると

He said to me, “Are you free on Friday?”

He asked me if I was free on Friday.

になります。

また、間接話法で時を表す副詞がついた場合で、時制の一致が起こる場合には、以下の表のように書き換えます。

たとえば
He said to me, “Are you free now?”

He asked me if I was free then.

のような感じですね。

時制の一致によって起こる副詞の変化は、基本的なものを表にしましたので覚えてしまいましょう。

直接話法 間接話法
now then(at that time)
today that day
tonight that night
yesterday the day before
tomorrow the next day
ago before

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