今回から、接続詞の勉強をしていきます。
接続詞は、読んで字のとおり「つなぐ（接続する）」役割をする語です。
接続詞は、大きく分けると2種類に分かれます。
つなぎ方の違いによって、分けています。
１．文と文、語と語を対等につなぐ（等位接続詞）
２．文の中にほかの文を入れるためにつなぐ（従属接続詞）
比較的覚えやすいのは１．ですので、まずは１．の等位接続詞からお話していきましょう。
86.等位接続詞 and but or
等位接続詞には、and,but,or,for,soがあります。
まずは比較的理解しやすいand,but,orから行きましょう。
and
andは、日本でも親しまれている言葉ですから、一番理解しやすいのではないでしょうか。
andは、語と語、句と句、文と文をつなぐことができます。
語と語
A and Bと使い「AとB」という意味を表します。
I like cake and pizza.
(私はケーキとピザが好きです。）
句と句
andは、言葉だけでなく、句もつなぎます。
I want something to drink and something to eat.
（私は何か飲み物と何か食べ物がほしい）
こちらも「～と～」という意味になります。
※３つ以上の語句をくっつけたい場合
つなげたいものが３つ、４つと出てきた場合はどうしたら良いでしょうか？
その場合は通常、A,B,C,D, and Eと、一番最後の選択肢の直前に接続詞を置きます。
例文
I like cherry,strawberry,kiwi,banana,and grape.
のような形になります。
文と文
andは文と文もつなぎます。
その場合、単純に前と後ろの文をつなぐので、意味的には「そして」のような意味になります。
I like cake,and she likes it,too.
(私はケーキが好きです、そして彼女もケーキが好きです）
I visited her and she welcomed me.
（私は彼女を訪問した、そして彼女は私を歓迎してくれた）
but
andが「前と後ろを単純につなぐ」働きをしたのに対し、butは「前と後ろの内容が逆のこととしてつなぐ」働きをします。
意味的には「でも」とか「～ではなくて・・・」です。
「でも」という接続詞の性質上、文と文をつなぐ役割で使うパターンが非常に多くなりますが、用法としてはandと同じく、語と語、句と句、文と文をつなぐことができます。
語と語
butも使い方はandと同じです。
意味的に前と後ろが逆になるため、語と語で使われるパターンは少ないですが、たとえば
She is rich,but unhappy.
（彼女はお金持ちだけど、幸せではない）
のように語と語をつなぐことができます。
句と句
句と句も、あまり使われることがないですが、例文を挙げておきます。
He in a king in name, but not in reality.
（彼は王様だが名ばかりで、実がない）
文と文
butは、その意味合いから文と文でつなぐパターンが一番多いです。
She went to the library, but I didn’t.
（彼女は図書館に行ったが、私は行かなかった）
I wanted to pass the exam, but I didn’t study for it.
（試験に合格したかったが、そのための勉強をしなかった）
or
whichの疑問詞で出てきましたが「～か～」を意味する「or」も接続詞の仲間です。
A or BでAかBかどちらか、という意味になります。
語と語
Would you like some tea or coffee?
（紅茶かコーヒーいかがですか？）
句と句
句と句をつなぐ例文で、覚えておくと便利なものを紹介します。
For here, or to go?
です。
くだけた言い方ですが、日本語でいうと「こちらで召し上がりますか？それとも持ち帰りますか？」
の意味です。
「テイクアウト」は和製英語なのですね。
海外に行ったとき、ファーストフードなどで聞かれますので覚えておくと便利です。
ちなみに
ここで食べるなら「for here」
持ち帰りなら「to go」
と答えればOKです。
文と文
orはあまり文と文でつなぐパターンが少ないのですが、
Shall we go out or stay at home?
(出かける？それとも家にいる？）
などと使います。
次は、これらの接続詞を使った慣用句をご紹介します。
