この本は英会話・絶対音読シリーズの続編です。
英会話・絶対音読シリーズは「入門編」「標準編」「挑戦編」があり、いずれも続編が出ています。
続編は前回のものとかぶっている題材もありますが、あらたな題材が収録されているので購入するなら続編がいいでしょう。
今回のレビューは、「英会話・絶対音読 続 入門編」です。
レベルは中学1、2年なのでかなり初心者用
続 入門編の題材は、中学1、2年の教科書が使われているので、英会話教材などと比べると、ネイティブが話している英語というよりは、英語学習用の教科書英語です。
文科省がネイティブに英文を作ってもらっているかどうかは、知りませんが、おそらく英文法に間違いのない英語学習用の英文です。
内容も、中学1、2年で学習する内容ということで、かなり簡単で理解しやすいので何十年ぶりに英語を学習するという方は、まずこの本を購入することから始めるといいと思います。
この「続 入門編」は、「聞き取る」、「意味を理解する」、「音読する」、「書き取る」の順番で、何度も何度も繰り返し反復することで、英語の基礎回路を作る学習法になっています。
この方法で英語の基礎回路が出来るかどうかは分かりませんが、じっくりと聞いて、日本語訳を理解して、スピーキングをして、最後に書き取るので、反復していれば中学1、2年程度の英語力は身につくはずす。
私も、内容が簡単だとは思いましたが、スピーキングにはけっこう役だった本かなあと思っています。
かなりゆっくりで、はっきりと発音しているので、聞きとることは難しくありませんが、やはり話すとなると口が回らなくなります。
また、この「続 入門編」には、著者の経験から音読の重要」についてや、「なぜ日本人は英語が上達しないのか」など独自の理論も書いてくれています。
トレーニング方法が明確
そして、この「英会話・絶対音読 続 入門編」が最高にすばらしいところは、トレーニング方法を詳細に書いてくれているところです。
英語のトレーニング本なので、当たり前の話なのかもしれませんが、心構えから始まって、最初はテキストを見ないでリスニングを2回、次にテキストを見ながらリスニングを1回、次に・・・とやることが、順番に整理されているので明確で理解しやすいところが良いですね。
その順番どおりにトレーニングを行えばいいわけですから、こんなに簡単な話はありません。
トレーニング方法が、3ヶ月目まで詳細に書かれている本はあまり無いのではないでしょうか!!
実際に毎日実践してみましたが、「私には簡単すぎるからあまり意味の無い本かな」と思っていたのとは印象は違うものでした。
簡単な英文だけど、音読、熟読ということの大切さが改めて分かったからです。
音読はけっこう身になりました。
内容うんぬんではなく、英語のリズムをつかむことが出来るので、英語中級者だと思っている人も1度試してみるといいかもしれません。
まずは真ん中のレベルの「標準編」から始めて見るというのはどうでしょうか?
私はこの本けっこう気に入りました。
ただ、ネイティブの話す感じとはかけ離れているので、あまり実践的ではないかもしれません。
あきらかに、初心者用にレベルを落として収録されている感じですね。