英語参考書のレビュー

怖いくらい通じる カタカナ英語の法則

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この本は脳科学とカタカナ英語に関してとてもユニーク内容が書かれていてとても面白いです。

「怖いくらい通じる カタカナ英語の法則」という題名から連想し、英語上達の邪魔をしているといわれている日本人特有のカタカナ英語はやめましょうと言う感じかと思っって読み進めると、「カタカナを使って英語ネイティブの発音っぽく発音しましょう」」という、日本人には嬉しい内容になっています。

嬉しいと言うのはちょっとおかしい表現かもしれませんが、カタカナを使ってネイティブっぽく発音できるのであれば、発音矯正はかなり簡単になります。

私がスピーキングでホントに困ったのが、口が回らないということでした。

母音、子音ともに単語単位での発音はまあまあできていると思っているのですが、これが文章になると途端に口が回らなくなります。」

よくレッスンで出てくるシャドーイング(音声を止めずに後に続いて音読)をやってみるといかに大変か分かると思います。

初心者のうちはリピーティング(1センテンスごとに音声をとめて音読)も難しいでしょう。

でも、英文にカタカナでフリガナを振るとあら不思議、口が回るとまでは言いませんがかなりマシになります。

これ本当はよくないことなんですが、よくないことを理解した上でネイティブっぽい発音が手に入るのであれば、それはそれでいいかなあとも思います。

書いたのは脳科学というか神経生理学の専門家

この本の著者は池谷裕二先生と言う神経生理学の専門家で、海馬の研究を通じて脳の健康や老化を研究している先生なので、実践する前に意識改革のお話があって、最後には脳科学というか脳の仕組みについての理屈を、しっかり勉強させられます。

最後の理論編はおまけ程度だといっていますが、その程度の情報量が適していますし例なども絡めて説明してくれています。

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※理論編はこのぐらいの量です。

この本は題名どおり「カタカナ」を使って発音矯正をするので、お察しのとおり「この英語フレーズを英語の発音っぽくカタカナに置き換えると・・・」みたいな感じで実践を行います。

カタカナを英語っぽく置き換えることて、中学時代とかみんなふざけてやってましたよね。

でもこれ、この本をんで見るとバカにできないと思いました。
※個人的な感想です

私も恥ずかしいので人に発表なんてしませんでしたが、心の中とかで「just a little bit (ジャスタリルビッ)」みたいに覚えていました。

英語講師にはフォネティクス(発音記号)をしっかり覚えてくださいと言われていたんですが、自分なりにカタカナ使っちゃってましたね。

※発音記号は覚えましたけど

この本を本屋さんで立ち読みして心の中で発音してみてください。

自分の中ではネイティブっぽく発音できているような錯覚に陥りますし、すごいのは著者がアメリカ留学経験者で留学中にトライしていたというところです。

実際に英語ネイティブに通じちゃう訳ですから!!

ちなみにこの本はCDが付いていて、日本人が英語っぽくカタカナに置き換えて発音した英語と、ネイティブの発音を比較できるような内容になっています。
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両者を比較してみると結構違うのですが、この発音でネイティブに通じるなら誰でも習得できるレベルだと思いました。

ただ、このCDに収録されている日本人のカタカナ英語は「もっと本物っぽく真似できるでしょ!!」と突っ込みたくなるような感じですが・・・

で、私なりに感じたことなのですが、カタカナで英語の発音を覚えることは発音自体よりも、日本人が「いかに口が回るか」を上達するのに一役買ってくれるという印象です。

発音に関しては、ネイティブからするとこの本で言うカタカナ英語もおかしな発音なのかもしれませんが、ネイティブが理解できる程度まで練習すればOKと割り切っているのでそんなに難しくないと思います。

著者いわく大人になってから英語の発音を勉強してもこのレベルにしかなれないので、割り切って勉強することが必要とのことでした。

大人から英語の勉強をしても英語ができるようになれないということではなく、日本語訛りはなかなか消えないので、じゃあ完璧を求めずに通じるレベルの英語発音を手に入れましょうという感覚です。

耳がいい人はネイティブの発音になれる人もいるでしょうし、私は英語ネイティブとそん色ない発音(私にはそう聞こえます)を手に入れた方も知っていますので、こじんさはあるでしょうけど。

このへんを割り切って、ネイティブそのものの発音ではな、ネイティブに通じる発音を手に入れるのもありかもしれません。

日本人からしたら、十分良い発音に聞こえるかもしれませんしね。

そして「口が回るように・・」ですが、英語には日本語にない音がたくさんあるので発音しにくいんですね。

日本語にない音がたくさんあればあるほど、当然口も回りません。

英単語2、3個の語彙程度なら正直問題ない感覚ですが、英文が長くなればなるほどスムーズに話せなくなっていきます。

その英文に思い切って英語の発音に限りなく近いカタカナをふって読んでみてください

かなりマシになるはずです。

英語の先生には邪道といわれそうですね。

ただ、CDに入っているような英単語だけを発音しているネイティブの発音は正直いらないかなとも思いますが・・・

どうせなら英語フレーズ1文をセットの発音を1塊で覚えたいですね。

この方法を推奨している訳ではなく、こういうやり方もあるんだと言う話です。

本のレビュー記事ですし・・・このへんは勘違いをなさらないでいただければと思います。

カタカナ英語で本当にネイティブが理解できる?

katakana2
最大の問題はここですね。

この本で紹介されているようなカタカナ英語がネイティブに理解できるかどうかは試せていないので正直わかりません。

ただ、英語の発音っぽくカタカナをふるという行為は著者だけでなく日本人がずっと昔から行ってきた行為です。

前述しましたが私も中学からやってました。

でも上達していませんし、「掘った芋いじるな(What time is it now?)」が本当に通じるかも分かりませんが、ネイティブの本当の発音を自分の耳でしかkりと確認し、その上でネイティブっぽさをカタカナで表現スすならありかなあと思います。

ですので、私の結論としては、この本で紹介されているような「カタカナ英語」は「コミュニケーションができるレベルの発音を手に入れる」と割り切ることができるなら使える法則だと思います。

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