57.便利な関係代名詞“what”
ひととおり関係代名詞を説明したところで、今回はさらに「便利な関係代名詞」を紹介したいと思います。
関係代名詞“WHAT”
Whatは「何」という意味で、疑問文に使われることが多いですね。
ですがここでは「~するもの」という関係代名詞として名詞的に使われます。
このwhatを使った関係代名詞は、TOEICの長文でも当たり前に出てきますし、英文では多用されるので、スラスラ読めることは必須ですが、使い慣れるとちょっとした英会話でも非常に便利ですので、しっかり覚えておくと良いです。
これも例文でどんどん覚えていくと良いと思います。
1.This is the thing which I want.
↓
2.This is what I want.
これは私が欲しいものだ。
このように「the thing which」=「what」1語で表すことができます。
とっても便利だと思いませんか??
ただ、ややこしいのが先行詞が見つからないことです。
This is the thing which I want.
これは、前回までに勉強した普通の関係代名詞ですよね。
先行詞は“thing”、関係代名詞が“which”です。
では2.のwhatを使った文はどうでしょう。
This is what I want.「the thing which」=「what」なので、「先行詞を含んでいる関係代名詞」なのです!!!
ですから、“what”に関しては「先行詞を探しても見つかりません」。
なぜならそれ自体が先行詞であり、関係代名詞だからです。
ここに慣れてしまえば、とても便利です。
読むほうももちろんカンタンですが、書く、話すときも先行詞などを考えなくてよいのでとっても楽チンです。
短く、端的に表現できるので、会話でも多用されます。
もちろんTOEICのリスニングなどでも出てきますよ。
練習問題
解答しやすいように1~3は「The things which」と言い換えた文も付けておきますので考えてみてくださいね。
4,5は、会話でも多用される言い回しです。どんな意味か自力で考えてみてください。
1.What he said was wrong.
(The thing which he said was wrong.)
2.What I bought yesterday is a lunchbox.
(The thing which I bought is a lunchbox.)
3.I don’t understand what you said.
(I don’t understand the thing you said.)
4.That’s exactly what I thought!!
5.I’m against what you said.(be against=反対する)
などです。
解答&解説
1.What he said was wrong.
(The thing which he said was wrong.)
彼が言ったことは間違っていた。
「what he said」で、「彼が言ったこと」という主語になります。
2.What I bought yesterday is a lunchbox.
(The thing which I bought is a lunchbox.)
昨日買ったのはお弁当箱だ。
「what I bought yesterday」で「昨日買ったもの」という主語になります。
3.I don’t understand what you said.
(I don’t understand the thing you said.)
あなたの言ったことが理解できない。
「what you said」が「あなたの言ったこと」でunderstandの目的語になります。
4,5はいかがでしたか?分かりましたでしょうか?
4.That’s exactly what I thought!!
「まさにそれ、私が思っていたことだよ!」
「what I thought」=「私が思っていたこと」が補語になります。
こういった言い回しは、会話でもよく使われ、TOEICの会話リスニングなどでも当たり前に出てきますので、表現になれておきましょう。
5.I’m against what you said.
「あなたの言ったことには反対です」
「what you said」=「あなたの言ったこと」です。
be againstで「~に反対する」という意味になります。
what you said
what I want
などは慣用句レベルで登場するので、つまずくことなく読めるように訓練しておきましょう!
では次は、関係代名詞の仲間で、とっても便利な関係副詞について説明しましょう!