58.関係副詞
関係代名詞を一通り説明したところで、今回からは便利な関係副詞について説明しましょう。
関係副詞は“in which”“at which”など、前置詞つきの関係代名詞を置き換えて、簡潔な英語で表現することができるスグレモノです。
簡潔なので、関係代名詞より理解しやすいと思います。
関係副詞には
場所を表す“where”
時を表す“when”
理由を表す“why”
方法を表す“how”
などがあります。
すべて、疑問文に使う「疑問詞」としてみたことがあると思いますが、疑問文に関係なく、文中で「関係副詞」として使うことができるのです。
関係代名詞よりもカンタンなので、会話にもたくさん出てきます。
リスニングで登場してもスラスラ理解できるよう、慣らしておきましょう。
関係副詞“Where”
whereは疑問詞では「どこ」を表すように、関係副詞でも「場所」を表すときに使います。
◇in which=whereで言い換え可能
This is the house. Shakespere was born in the house.
This is the house in which Shakespere was born.
This is the house where Shakespere was born.
whichは関係代名詞、つまり名詞なので場所を表したい場合は前置詞inが必要ですが、関係副詞は、副詞なので、前置詞いらずで場所を表すことができます。
「前置詞＋which」＝「where」
逆に、前置詞を使わなくても表せる語は「where」が使えません。
たとえば・・・
下記の2つの文を見比べてください。
どちらかの文はwhereで言い換えることができません。さて、どちらでしょうか？
１．Do you know the town which he visited?
２．Do you know the town in which he was born?
いかがですか？
正解は１．がwhereの言い換え不可です。
なぜか？
それは、前置詞＋関係代名詞＝whereですから、前置詞のない１．は書き換えができません。
「visit」は「他動詞」で目的語を取るので街を訪れる＝visit the townと前置詞が必要なく、直接名詞が来るのです。
一方whereは「副詞」ですから、名詞の代わりにはなれません。
ちょっとややこしいですが、お分かりいただけましたか？
関係副詞はスラスラ読めるのはもちろんのこと、使いこなせるようになると大変便利ですので、練習問題を読むだけでなく、逆に英作文をしてみることをお勧めします。
リスニングなどでも多用されるので、スラスラ理解できることが重要です。
１．This is the town where I was born.
２．I want to go to the store where I can buy something to drink.
３．I visited a country where it snowed a lot.
４．The river where we played was very beautiful.
５．Do you know the bookstore where he bought the book?
１．This is the town where I was born.
ここは私が生まれた街です。
（This is the town in which I was born.)
２．I want to go to the store where I can buy something to drink.
私は何か飲み物が買える店に行きたい。
(I want to go to the store at which I can buy something to drink.)
３．I visited a country where it snowed a lot.
私は雪がたくさん降る国を訪れた。
（I visited a country in which it snowed a lot.)
４．The river where we swam was very beautiful.
私たちが遊んだ川はとても美しかった。
(The river in which we swam was very beautiful.)
５．Do you know the bookstore where he bought that book?
彼があの本を買った本屋を知っていますか？
（Do you know the bookstore at which he bought that book?)
いかがでしたか？
スラスラ読み下していくことが重要なのは、関係副詞も同じです。
何度も読んで、ぱっと理解できるように訓練しましょう。
では、次は「時」を表す関係副詞、「when」について勉強しましょう。
