前置詞

in,on atの使い分け

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104.on,in,atの使い分け

時のon,in,atの使い分け

さて、前置詞のon,in,atを勉強してきました。

まだまだ前置詞はたくさんあるのですが、ここでいったん、この3つの使い分けを説明しておきます。

この3つは「時」や「場所」に使われることが多く、しかも使い分けが難しいので基本イメージを元に使い分けできるように説明します。

まずは「時」の使い分けです。

時の前置詞の使い分けは、比較的はっきりと決まっているのでここでしっかり覚えてしまいましょう。

まず、各前置詞の基本イメージを見てみましょう。

・atは「ピンポイント」
・onは「接触、平面、線の上」
・inは「~の中」包まれているイメージ

広がりの少ない順にat,on,inとなります。

これを元に考えていきましょう。

at

atは「ピンポイント」ですので、時刻やある時点のことを表す場合に使います。

I got up at 6 o’clock every morning.
(私は毎朝6時に起きます)

I was singing a song at that time.
(私はそのとき歌っていました)

She’ll be back at noon.
(彼女は昼に帰ってきます)

atは、下記のようなものに使います。

at that time
at lunchtime, at noon, at night
at Christmas

at lunchtimeなどは、「ある時点」というと少し違和感があるかも知れませんが、1日のスケジュールの中で見れば、ランチタイムも「ある一点」として認識されるのでatを使います。

ChristmasやEasterなどの特別な日は、年間で見ると「特別な一点」になるので、やはりatを使います。

on

スペシャルな一点を指すatと比べ、もう少し広がりがあるのがonです。

onは「平面的な広がり」「接触」を表します。

時間的には広がりがあるけれど、atのようにピンポイントでもない。

onは基本的に「日」「曜日」に使います。

She was born on November 5.
(私は11月5日生まれです)

I play baseball on Sundays.
(私は日曜日に野球をします)

onはほかにもこのように使います。

on the following day
on New Year’s day
on a winter evening

onはとにかく「日」を意識しているときに使います。

in

inは「包む」イメージですよね。

広がりがあるイメージから「年」や「月」、「季節」「世紀」などを表すときに使います。

I got married in 1990.
(私は1990年に結婚した)

My sister will go to London in August.
(私の姉は8月にロンドンに行く)

We have lot of snow in winter.
(冬には雪がたくさん降ります)

Humans will live on the moon in 23th century.
(23世紀には人は月に住むだろう)

inを使った表現はほかにこのようなものがあります。

in the morning, in the afternoon,in the evening これらは1日を3つの時間帯に分けて表現するため広がりをイメージして「in」を使います。

いかがでしたか?

時の前置詞は使い方が決まっているものが多いので、しっかり覚えておきましょう。

まとめ

at「時間」

at 6 o’clock
at that time,at lunchtime

on「日」「曜日」

on July 6
on Monday

on the following day

in「年」「月」「季節」「世紀」

in 1990
in October
in spring
in 21th century

in the afternoon,in the evening

場所のin,on atの使い分け

さて、「時」の前置詞の使い分けは大丈夫でしょうか?

次は「場所」の使い分けです。

「場所」の場合は、話し手の感覚によって変わる場合が多く「コレ!!」と決めうちできないのが難しいところです。

では各前置詞の基本イメージを見てみましょう。

inは「~の中」包まれているイメージ

atは「ピンポイント」

onは「接触、平面、線の上」です。

これを元に考えていきましょう。

inとatの使い分け

まずは「in」と「at」の使い分けです。

ニュアンスによっても違いが出ますのでイメージをしっかりつかんでおきましょう。

at

atは「ピンポイント」の感覚ですから「地点」を表すときにつかいます。

ですから「範囲の狭い、地点として認識されている場所」に使います

I met him at the station.
(私は駅で彼に会った)

This train will stop at Niigata station.
(この電車は新潟駅で止まります)

I bought some bread at the bakery.
(そのパン屋さんでパンを買った)

「駅」とか「バス停」とか「地名」、「小さな店」にはatがよく使われます。

in

inは「中にいる」「包まれている」感覚から、大きな建物の中とか、大きな都市とか、三次元に広がりのある場所に使います。

I saw him in the shopping mall.
(ショッピングモールで彼に会った)

He arrived in Paris two hours ago.
(彼は2時間前にパリに着いた)

ショッピングモールや大都市、なんかはinです。

話し手のニュアンスで変わる!!

atやinは、話し手のニュアンスで変わることがあるのがややこしいところです。

たとえば

1)I arrived at Paris.
2)I arrived in Paris.

この2つの文、どちらが正しいと思いますか?

実はこれ、どちらも正しいのです。

日本語にしてしまうと、どちらも「私はパリについた」なのですが、ニュアンスが違います。

違いは「話し手の感覚、ニュアンス」なのです。

1)は「地点」を表すatを使っているので、パリという地点についたイメージです。

ヨーロッパ全体を俯瞰して見て、その中のパリという地点についた、というイメージですのでパリ自体が「小さく」見えているのですね。

たぶん、この人はフランス一周とか、ヨーロッパ一周をするつもりでその中の1地点がパリなのでしょう・・・。

2)は、inで包まれているイメージなので、大都市パリ!という感じです。

パリという大きな街の中に自分がいるイメージなのでおそらく、エッフェル塔を見たり、美術館めぐりをしたり、パリの中をいろいろ見るつもりなのでしょう・・・

2つの違い、分かっていただけましたか?

inとon

atとinの違いが分かったところで、今度はinとonです。

inは包まれているonは接触、平面でしたね。

She was in the sofa.

She was on the sofa.

彼女はソファにいた。

これはどうでしょう。

in the sofa

は、ソファに体が包まれているイメージです。

on the sofaだと、固いベンチのようなソファにお尻を乗せている感じですね。

He was lying in the bed.

He was lying on the bed.

彼はベッドに横たわっていた。

先ほどのソファと同様、in the bedはフカフカのベッドにバフっと包まれるイメージ、

on the bed

は、固いベッドの上に寝ているイメージです。

I was talking with Mary in the street.

I was talking with Mary on the street.

私は道でマリーと話していた。

では、これはどうでしょうか?

これも、話し手がどのように感じているかのニュアンスの違いです。

in the streetであれば、話し手は「包まれている」と感じているわけですから周りにお店があったり、人ごみがあったり、そういう中にいるイメージです。

on the streetの場合は、単に「路上」というニュアンスで周りがどうとか、そういう概念があまり話し手にないんですね。

場所の前置詞の使い分けは、がっちりした法則がないのが苦しいところですが原則として下記のような感じで分類できます。

in

包まれているイメージ(部屋、プール、庭など)
町や国

on

何かに面していたり、のっている物(ドア、床など)
1階 on the first floor

at

小さい範囲での場所 (バス停、駅など)

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