前置詞

前置詞 by

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110.前置詞 by

次は、byです。

byは、かなり多くの派生イメージがあります。

基本イメージがもちろんあるのですが、あまりに飛躍したイメージも持つため、基本イメージから無理やり派生させると、逆に覚えにくくなるかも知れません。

ですから

基本イメージ+派生の使い方

で分けて覚えてしまったほうがラクだと思います。

派生の使い方の頻度も、かなり高いので、分けて見ていきましょう。

byの基本イメージ

まずは基本イメージ。

byは「~のすぐそばに」が基本イメージです。

Stand by meという映画があったのをご存知ですか?

まさにこれがbyの基本イメージ(私のそばにいてね)です。

A cat is by the river.
(猫が川のそばにいる)

nearとの違い

似た意味の前置詞で「near」がありますが、これはどう違うのでしょうか?

I want to live by the station.
(私は駅のすぐ傍に住みたい)
I want to live near the station.
(私は駅の近くに住みたい)

この文、どちらも間違いではありません。

ですが、「距離感」がかなり違います。

byは「手の届くくらい近い距離」、というか距離感を感じさせないくらいそばに、というイメージです。

ですから

I want to live by the station.

なら、もう駅が目の前、電車の音が聞こえてくるくらいすぐ近くの意味合いです。

対してnearは「自分が感じる距離が近い」というイメージなので、話し手が徒歩5分を近いと思うのか、10分を近いと思うのかで実際の距離は分かりません。

このことから、byは地名と一緒には使いません。

地名が指す場所は比較的広範囲ですから“by”を使ってすぐそばってなんか変ですよね。

そばに、近くに 基本イメージの仲間

pass by

「通りがかる」という意味の句動詞ですが、これはまさに「by」の基本イメージですね。

I passed by the new shop.
(新しい店の傍を通りがかった)

Don’t let opportunities pass by.
(チャンスを逃がすな)

by oneself(myself,yourself,herselfなど)

by oneselfは「ひとりで、自分で」という意味の熟語ですがこれも「すぐそばに」のbyです。

by myself 私のそばに、は、私以外に誰もいない、というイメージから「自分で、ひとりで」という意味になるのですね。

前置詞byの応用

byの基本イメージは「~のすぐそばに」でした。

しかしbyには、その基本イメージからかなり飛躍してさまざまなものに使われています。

ここからはあまりこじつけをせずに、シンプルに用法を説明していきたいと思います。

まずは比較的理解しやすい「時間」と「受身の動作主」のbyを勉強しましょう。

1.時間を表すby「~までに」

「~までに」を期限を表すときにbyを使います。

I must finish this work by tomorrow.
(私はこの仕事を明日までに終わらせなければならない)

I’ll be here by 9 o’clock.
(9時までにはここにきます)

時間を表すbyは、よく似たような意味をもつ「until」「till」と比較されます。

接続詞untilのところで少し説明しましたが、“by”は「期限」を表します。

何かを、その時点までに行うときに使います。

untilは「継続の終点」を表します。

つまり、そこまで何かをし続けることを意味します。

以下の2つの文を見てみてください。

I’ll be here by 9 o’clock.
(9時までにはここにきます)

I’ll be here until 9 o’clock.
(9時までずっとここにいますよ)

byには「期限」の意味がありますから、9時までにここにいる、untilは「継続」ですから、9時までずっとここにいる、

という意味になります。

byとuntilの違い、大丈夫でしょうか??

2.受身の行為者

受動態(受身)の説明のときにも出てきましたが、受動態を作るとき、動作主を表すにはbyを使いましたね。

byにはこの「受動態の動作主」の役割もあります。

He is loved by me.
(彼は私に愛されている)

The window was broken by that boy.
(窓はあの少年に割られた)

受動態のときにもお話しましたが、

受動態の動作の行為主は「by」で表しますが、受動態だからといって全てがbyではありません。

行為主ではなく、「原因」だったり「感情の対象」だったり、する場合には、byではない前置詞が来ますので注意しましょう。

be interested in~ ~に興味がある
be surprised at~ ~に驚く
be amazed at ~ ~に驚く
be satisfied with ~ ~に満足する
be pleased with ~ ~に喜ぶ
be covered with ~ ~で覆われる
be filled with~ ~で満たされている
>be known to ~ ~に知られている

by応用編その2

時間のby、行為の動作主のbyを見てきました。

byの応用、まだまだありますよ。

がんばってみていきましょう。

手段のby

交通手段や伝達手段、など手段を表す場合にもbyを使います。

1.交通手段

I go to scool by bus.
(私はバスで学校へ行きます)

She goes to work by bicycle.
(彼女は自転車で仕事に行きます)

交通手段のbyはほかにも

by car,by taxi,by plane,by train,by taxiなどで使います。

2.伝達手段ほか

交通手段以外にも、輸送手段や伝達手段などで使います。

I sent a letter to him by air mail.
(エアメールで彼に手紙を送った)

I’ll go back from Hokkaido to Tokyo by air.
(飛行機で北海道から東京に帰ります)

ほかにも“by e-mail(e-mailで)”“by fax(ファックスで)”“by land(陸路で)”,“by sea(海路で)”などがあります。

方法・理由

by~ingで「~することで」という意味になり、方法や理由、を表します。

I passed the entrance exam by studying hard.
(一生懸命勉強して入学試験に合格した)

I was absent from school by catching a cold.
(風邪を引いて学校を休んだ)

抽象的な手段、方法

手段、方法を表すのにbyを使いますが、もう少し抽象的な概念でもbyを使います。

Don’t judge a person by what he wears.
(着ているもので人を判断するな)

単位を表すby

時間の単位や重さの単位を表すときも使います。

I work by the hour.
(私は時給制で働いています)

The meat shop near my house sells meat by grams.
(近所の肉屋は肉をグラム単位で売っています。)

ほかにもby the month(月単位で),by the week(週単位で),by the dozen(ダース単位で)などに使います。

差異のby

単位を表すbyと少し似ていますが、数字などに変化があった場合、その差分を表すときにもbyを使います。

Sales of computers have decreased by 5% conapired to last year.

(コンピューターの売り上げは昨年に比べて5%落ちている)

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