96.譲歩を表す従属接続詞though
仮定、条件を表すifの次は、譲歩を表すthoughです。
“譲歩”といわれてもいまいちピンときませんね。
要するに「~だけれども」意味合いは“but”と同じです。
Though he was tired, he worked hard.
(彼は疲れていたが、必死に働いた)
thoughもifと同様、文頭で使うことが多い接続詞です。
ほかの従属接続詞と同じく、文頭で使うときにはカンマを入れます。
また、文中で使うこともできます。
He worked hard though he was tired.
butに書き換えできる?
thoughは意味合いとしてはbutに非常に近いので、butを使って同じような意味に書き換えることができます。
He was tired,but he worked hard.
butは文頭に来ませんので、この使い方のみとなります。
thoughとbutの違いは?
似たような意味なので、違いってなんだろう?と思ってしまいますよね。
意味的には本当に似ているのですが、そもそも接続詞の種類が違います。
ですから、文の構造が違ってきます。
AだけどBと書きたいとき
butは等位接続詞ですから
A,butB
で完成です。
thoughは従属接続詞ですから
Though A,B
または
B though A
となります。
※A,Bはともに節(主語+動詞)
ネイティブでも、butを好んで使う人と、thoughを多用する方がいるようです。
ですが、thoughのほうが使える幅が若干広いです。
たとえばthoughはくだけた会話の中で付加的に使う場合などがあります。
Aさん:I love this bag! I think I’ll get it.(このバッグかわいい!買おうかな)
Bさん:It’s very expensive though!(でもすっごく高いわよ!)
のような感じです。
こういった場面ではbutは使えません。
thoughに似たalthough
thoughとほぼ同じ意味を持つ接続詞にalthoughがあります。
使い方も全く同じですが、ニュアンスが少しだけ違います。
非ネイティブである私たちはそこまで気にしなくてもよいですが
although:書き言葉(文語的)
though:話し言葉(口語的)
のニュアンスの違いがあります。
日本語だと・・・
だが、と、ですが
の違い?程度と考えておけばよいでしょう。